今週の外国為替市場は、米国の重要インフレ指標を控えて緊張したムードが続いていた。ドル指数は底堅さを維持し、円は依然として弱含みに推移。投資家の間では「予想外の数字が出れば相場が大きく揺れる」という警戒感が強まっていた。
何が起きたのか
そして発表された米CPIは予想を上回る結果となり、瞬時にドル買いが加速。USD/JPYは150円台に再突入し、短時間で150.90前後まで上昇した。私は約20年為替市場を追ってきたが、こうした“数字の一撃”に相場が即応する姿は、2016年の急騰局面を思い起こさせる。

見えない部分
今回の注目点はインフレ率そのものより、サービス価格の粘着性だ。ここが落ちない限り、FRBの利下げ期待は後退したままで、ドルの上昇圧力は長く続きやすい。多くのメディアは「インフレが強い」とだけ報じているが、私から見ると、“利下げの遠のき”こそ市場に最も影響した燃料である。
取引の視点
ドル円は150.80〜151.20が抵抗帯として意識されている。CPI直後の乱高下はストップ狩りを伴うため逆張りは危険。トレンドフォローなら押し目に絞るべきだろう。株式市場との相関を見るなら
今後の展望
次の焦点はPCEデフレーターとFRB高官の発言だ。152円台への上昇は十分に視野に入る一方、政府・日銀の口先介入が急転換を引き起こす可能性もある。為替相場は2025年も波乱を孕んでいる。
