2026年の初め、世界のコモディティ市場では金・銀だけでなく銅価格が再び注目を集めています。銅は電気自動車や再生可能エネルギーインフラ需要を背景に、2025年の底値から大きく反発しており、史上高値圏への接近局面に入りました。報道によると、インドMCXの銅先物は過去最高値に接近する水準まで上昇していると伝えられています


直近の市場動き

今日の取引で、銅先物価格が再び強い上昇を示し、主要市場での持続的な買い圧力が確認されました。主要原材料指数に含まれる銅は、昨年の下落トレンドから一転、投機的な買い戻しとファンダメンタル需給改善が重なっているようです。これにより、投資家の関心は「エネルギー転換時代の素材」としての銅に再び集まっています。


本質的な意味

ここ数年のコモディティ市場は、エネルギーと貴金属の動きだけで語られる傾向がありました。しかし、銅の動きはそれだけでは説明できません。世界的なインフラ投資や製造業回復期待が、実需を基盤とした価格上昇につながっています。長年コモディティを見てきた私に言わせれば、これは単なる「供給不足による価格上昇」ではなく、構造的な需要シフトの始まりです。

特に先進国のグリーン投資、そして新興国の製造活動再活性化が重なり、約10年に一度の大循環的な価格拡大局面に差し掛かっている可能性が高いです。加えて、2026年の市場分析でも「コモディティ全体が新たなマクロテーマとして浮上している」と指摘されています。


投資家・トレーダーへの示唆

  • 長期的な上昇トレンドが視野に入りつつあるため、スポット取引やETFsでの銅関連投資は依然として有力な選択肢です。
  • 銅ETFだけでなく、鉱業株やリサイクル関連銘柄への分散もリスク分散の観点から魅力的です。
  • ただし、特定地域の政治・貿易リスク(たとえば中国・米国間の供給政策変更など)は短期ボラティリティを高める可能性があるため注意が必要です。

先行きの仮説

私の経験では、重要なのは「短期の価格変動」ではなく「長期の需給構造」です。銅は世界中でインフラ需要が強く、特に電化・自動車EV化の進展に伴う必須材料としての位置づけが一段と明確化しています。これが続く限り、コモディティ市場での存在感は増すでしょう。

現段階では銅価格がさらに史上最高値を更新する可能性を見据えつつ、他の工業金属全般にも目を向けることが賢明だと考えています。